人見知りのスタートアップがイベントに参加するときはサイドミーティングを
この記事は 2015年6月1日 に Medium で公開したものです。
スタートアップがイベント(特に数日間行われるような大規模なイベント)に参加する際に是非とお勧めしているのが、イベント期間中にサイドミーティングを行うことです。むしろ、1 日に 2, 3 個のサイドミーティングを入れられないようであれば、イベントに参加しないことをお勧めしています。
イベント参加の目的は様々ですが、「情報を得る」もしくは「誰かと会う」ことを目的として参加することが多いかと思います。後者に関しては偶然の出会いを求めてイベントに参加する人も多いでしょうし、多くのイベントには懇親会が用意されていたりして、人と出会う機会自体は用意されています。ただ人見知りの人にとって懇親会で人と話すことはとても難しいことでしょうし、偶然に身を任せ過ぎるとビジネスと全く関係のない出会いばかりなこともあるかと思います。そういうときこそ、サイドミーティングという形であらかじめ人を指定してかつトピックを絞って、時間を決めて話すことで、人見知りのスタートアップでもある程度の成果を上げることができます。
イベントは多くの人が集まる機会なのでうまく活用してください。
サイドミーティング
サイドミーティングの種類は主にパートナー開拓や顧客開拓、あるいは同業者の情報交換のミーティングなどを想定しています。日中のランチミーティングや休憩時間のコーヒーミーティングなど、相手側が通常のイベント参加をする邪魔にならない範囲でサイドミーティングができないか打診してみてください。
特に大規模なイベントでは、普段なかなか時間を取ってくれない意思決定者が来ているケースがあります。そのチャンスを逃さないためにも事前にコンタクトしておき、たとえば現場レベルでは事前にある程度合意した上で、決定権者がイベントに来た際にその場で全員居合わせて案件をまとめる、といったような形でのイベント活用も検討してみてください。
出展者やスピーカーから選ぶ
サイドミーティングの相手を選ぶには、まずは出展者やスピーカーをチェックして、気になる人がいればコンタクトをとってみるところから始めると良いと思います。イベントページにコンタクト先の記述がなくても、名前などで検索すればメールアドレスは出てくることが多いです。
大物スピーカーなどはコンタクトしても返答がないことがほとんどですが、多数のセッションが開催されるカンファレンス形式の場合、スピーカーも気兼ねなく応じてくれる可能性が高いです。
イベント専用 SNS を使う
最近ではイベント専用の SNS のようなものをイベント主催側が用意して、SNS 上でお互いにコンタクトを取り合ったりすることができます。たとえば SXSW では SXSWSocial というものがあり、参加者同士が事前にお互いの情報を参照できるほか、メッセージをやりとりすることができます。また先進的なイベントでは、参加者に対して会ったほうが良い人をレコメンドする仕組みを持つ SNS もあります。
日本のスタートアップのイベントではそうした仕組みを見かけたことは残念ながらあまりありませんが(せいぜい Excel で参加予定者一覧が送られてくる程度ですが)、だからこそ自分でコンタクト先を見つけてコンタクトしていくことで他のスタートアップから一歩先んじることができます。
知り合い経由で紹介してもらう段取りをする
スタートアップには残念ながら信用がなく、コンタクトしてもなかなか返答が来ないケースも多々あります。アポイントメントをとるのも一苦労になるでしょう。
だからもし知り合いや支援者が同じイベントに参加するのが分かっていれば、その人に予め「当日会ったほうが良い人がいれば紹介してくれませんか」と打診してみましょう。むしろ良い支援者なら何もお願いせずとも気を利かせて、あなたに必要な人をイベント当日に引き合わせてくれるはずです。
イベントの主催の人と仲良くなる
もう一つお勧めしているのが、イベント主催側やイベントスタッフとコミュニケーションをとることです。イベントを主催するのはメディアであったり VC であったり様々ですが、イベントには主催側の重要な人が参加していることが多いです。そうした人に会うことが会社にとって意味のあるタイミングなのであれば挨拶しておくことをお勧めします。
もちろん忙しそうにしている時間帯は避けましょう。狙い目の時間としては、出展準備の時間や片付けの時間です。早めに来たり、あるいは少し遅く残ったりすることで、主催者側と少し落ち着いて話すことができます。イベント中に主催者側と話しをすると、スタッフシャツなどを着ている人が長話をしていると他の参加者からの印象が悪いので、できるだけ避けたほうが良いのではないかと思います。
とはいえスタートアップはイベント参加を基本的に避ける
ただ基本的にスタートアップの方々にはイベントに参加することはお勧めしていません。イベント参加は当日以外にも時間を消費することがほとんどです。イベントに参加する時間があれば、その時間でプロダクトを作るか、顧客と話すことに時間を割きましょう。イベントに参加すること自体の機会費用を考えて、イベントに行くかどうかを検討することをお勧めします。