UTokyo 500k — 「研究技術」と「時間とエネルギー」の製品アイデアコンテスト
この記事は 2016年9月10日 に Medium で公開したものです。
東大生限定の製品アイデアコンテスト、UTokyo ¥500k を実施します。賞金は最大 50 万円です。MIT $100k、NYU $200k の東大版とお考えいただければと思います。詳細は以下のリンクをご確認下さい。
東京大学 産学協創推進本部 | 大学発ベンチャーの支援 | UTokyo ¥500k - 賞金総額 50 万円、東大生限定の製品アイデアコンテストbit.ly
本コンテストでは「テクノロジ部門」と「テーマ部門」の二つの部門でアイデアを募集します。一つのアイデアで 2 つの部門への応募も可能です。
1. テクノロジ部門「東大発の研究や技術」
技術部門では東大発の研究や技術を用いた製品のアイデアを広く募集します。本部門への応募条件は、
- 東京大学発の研究や技術を使っている
- 2021 年までに製品として実用化可能
の 2 点です。
UTokyo ¥500k では、医学、理学、工学などなど、様々な分野からの優れた研究成果や技術を用いた製品のアイデアを募集します。
2. テーマ部門「時間とエネルギー」
テーマ部門では「時間とエネルギー」をテーマにした、2021 年までに実用可能になっている製品のアイデアを募集します。このテーマは Bill & Melinda Gates 財団の 2016 年の年次レターを参考にしています。

テーマ1: もっと時間を!
どれほどの富がある人でも、一日は 24 時間しかありません。
日本では多くの社会人が平日の毎日 8 時間を生活費を稼ぐために使っています。またマラウィの小作農の女性は、起床時間のうち 90% が生きていくために使われており(35% が農作業、33% が料理と掃除、17% が飲水の確保、5%が薪を集める作業)、残りの 10% だけが自由に使える時間と言われています。

http://ifad-un.blogspot.jp/2014/10/the-time-poverty-trap-rural-womens.html
そんな「生きるために使わざるを得ない時間」が減って、もっと個人の自由な時間が増え、人々が自分自身の可能性を追求できるようになれば素晴らしいと思いませんか。
農作業における重労働の多くはすでに機械に取って代わり、今や自動運転によるさらなる効率化まで視野に入っています。また水道というインフラは水汲みの時間を圧倒的に減らしてくれました。掃除機はホウキよりも圧倒的に早く、少ない労力で床を綺麗にしてくれます。 明かりをつけるために必要だった薪割りや火起こしといった手間はなくなり、スイッチ一つで電灯がつくようになりました。 情報も郵便物の代わりに E メールを使えば一瞬で届きます。 炊飯器、冷蔵庫、PC、インターネット等々、これまでに生まれた様々な製品やテクノロジは、人々の労働時間を節約し自由に使える時間を作ってくれました。
しかし人はもっと時間を作り出せるはずです。そして多くの人に時間を生み出せば、草の根のレベルでのイノベーションも加速度的に増えるはずです。
短期的には、AI やロボットが人間の代わりに様々な作業を行ってくれるようになるかもしれません。日々の雑務をソフトウェアで自動化することも時間の節約のやり方のひとつです。Uber はタクシーの待ち時間を減らした上に、より安価に人たちの移動を実現してくれました。自動運転は渋滞を減らすだけでなく、人の注意を運転から開放し時間を作り、さらに事故と怪我を減らしてくれるようになるでしょう。今後も VR で通勤時間をなくしたり、農業の自動化、食べ物の3Dプリンティング、教育の効率化、医療による長寿化、コンテナによる輸送の効率化、人々のマッチングなどなど、私たちは次の5年も様々なアイデアとテクノロジで時間を節約し、きっとこれまで以上に時間を作り出すことができるはずです。
著名なサイエンスライターである Matt Ridley によれば、人類の繁栄は「節約された時間」で測るとよいそうです。UTokyo ¥500k では、そんな「時間を作り出す」「時間を節約する」「時間の貧困を解決する」ための製品アイデアを募集します。
繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史amazon.co.jp
(時間を作り出したアイデアの例)
- Google (Alphabet):世界中の情報を整理することで、人々の辞書を調べる時間を削減
- 株式会社MUJIN:産業用ロボットをより知能的に、より使いやすく
- 自動制御システム研究所 ACSL:ドローンによる自動配送
テーマ2: もっとエネルギーを!
仮にロボットや AI が発展し、人間の代わりに働いてくれて時間を作れたとしても、それらを動かすためにはエネルギーが必要です。
また現在の地球上では 70 億人が生活していますが、2050 年にはその人数は 90 億人に達する見込みであり、さらに多くの国が先進国並みのエネルギーを消費することが予想されます。今後、そうした人口を支えられる維持可能でクリーンなエネルギーはより重要性を増してきます。 仮にもし人口を支えきれなくなった場合、資源を求める不幸な争いが起こりかねません。
エネルギーという一つの問題をとってみても、どうクリーンで維持可能な発電をするかといった問題の他に、どう蓄電するか、どう伝送するかなど、どう人々に効果的に行き渡らせるか、どう無駄なく利用してもらうかなど、解決するべき課題は多くあります。
新しい資源を見つけるために、深海や宇宙へ行くコストを下げることも手法の一つかもしれません。新たな機構やエンジンの発明で効率化が果たせる可能性もあります。自動運転でエネルギーの消費効率を上げられるかもしれません。AI などを利用した電力の需要予測や効果的な電力の伝送の方法も一つのやり方です。気候変動のリスクへの対応を行うことも、エネルギー供給の安定化には重要です。このように様々なやり方でエネルギー問題に対してテクノロジは貢献することができます。
今日生まれる子どもたちの多くは 2100 年まで生きることになります。私たちは次世代のために持続可能なエネルギーを用意する必要があります。UTokyo ¥500kでは、そんなエネルギーの問題を解決するための製品アイデアを広く募集します。
(エネルギーに関連するアイデアの例)
- Tesla:環境にやさしい電気自動車とホームバッテリーの発明
- 株式会社 Digital Grid:太陽光発電のクリーンな電力をアフリカのキオスクで提供
- 株式会社 EVTD:電気自動車用Liイオンバッテリーの次世代BMSの開発・製造・販売
- Green Earth Institute 株式会社:非可食バイオマス原料を用いたバイオリファイナリー事業
応募について
応募フォームは以下です。
UTokyo 500khongotechgarage.typeform.com
応募条件
テクノロジ部門、テーマ部門の両方において、以下の条件を満たす製品アイデアを募集します。
- 2021 年までに実用化可能なアイデアであること
- 現役の東大生もしくはポスドクが代表者を務めるチームであること
- テクノロジを活用したアイデアであること
- ビジネスをある程度考慮したアイデアであること
- 起業前であること
- 代表者 1 人につき 1 アイデアのみであること
- ※研究室の研究成果を使う場合は、先生に相談すること
- ※特許になる技術で、特許化してない場合は気をつけること
発表方法
3 分間でプレゼン(ピッチ)をしていただきます。プレゼン用ファイルは pptx 形式もしくは key 形式で事前に提出可能です(当日持ち込みはできません)。
応募者多数の場合は書類審査を行います。
関連イベント
書類審査と一次審査に先立ち、アイデアをブラッシュアップするためのイベントを開催します。応募を考えている皆様は是非ご参加ください。(一般参加枠も用意しています)
- 9/14 (水) 20:00–21:00:コンテスト解説&アイデア発想の方法
- 9/28 (水) 20:00–21:00:ビジネスモデルとプランの考え方
- 10/5 (水) 20:00–21:00:効果的なピッチの方法
その他の詳細は以下のページをご確認下さい。
東京大学 産学協創推進本部 | 大学発ベンチャーの支援 | UTokyo ¥500k - 賞金総額 50 万円、東大生限定の製品アイデアコンテストbit.ly