<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0" xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><channel><title>馬田 隆明のブログ（キャリア）</title><description>馬田隆明のブログの「キャリア」の記事。</description><link>https://takaumada.com/blog/tags/career/</link><language>ja</language><atom:link href="https://takaumada.com/blog/tags/career/rss.xml" rel="self" type="application/rss+xml"/><item><title>Must ➡ Can ➡ Will で考えるキャリア（スライド）</title><link>https://takaumada.com/blog/will-can-must-slide/</link><guid isPermaLink="true">https://takaumada.com/blog/will-can-must-slide/</guid><description>『Must ➡ Can ➡ Will で考えるキャリア』というスライドを公開しました。 これまでのキャリアに関する記事のまとめに近いものになっています。</description><pubDate>Wed, 14 Aug 2024 01:06:49 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;『Must ➡ Can ➡ Will で考えるキャリア』というスライドを公開しました。&lt;/p&gt;
&lt;div class=&quot;embed&quot; data-embed=&quot;speakerdeck&quot;&gt;&lt;p class=&quot;embed-link&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://speakerdeck.com/tumada/must-can-will-dekao-erukiyaria&quot;&gt;https://speakerdeck.com/tumada/must-can-will-dekao-erukiyaria&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;これまでの&lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/tags/career/&quot;&gt;キャリアに関する記事&lt;/a&gt;のまとめに近いものになっています。&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>馬田 隆明</dc:creator><category>キャリア</category></item><item><title>やるべきことの探し方 - 個人の Will をなるべく避ける分人的アプローチ</title><link>https://takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/</link><guid isPermaLink="true">https://takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/</guid><description>キャリアを考えるとき、Will, Can, Must のフレームワークはしばしば使われます。 多くの人はWillから考えようとしますが、そこから考えると迷宮入りして答えを見つけるのに苦労しがちです。個人的には、Will や情熱は徐々に育てて…</description><pubDate>Sun, 30 Jun 2024 09:09:42 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://img.takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/20240630172847.webp&quot; alt=&quot;&quot; width=&quot;600&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;キャリアを考えるとき、Will, Can, Must のフレームワークはしばしば使われます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;多くの人はWillから考えようとしますが、そこから考えると迷宮入りして答えを見つけるのに苦労しがちです。個人的には、&lt;a href=&quot;https://tumada.medium.com/do-not-find-your-passion-a7b2f290b5a&quot;&gt;Will や情熱は徐々に育てていく&lt;/a&gt;ものだと考えたほうが、多くの人にはあっているのではないかと考えています。（※すでに強くやりたいことを持っている人は別ですが。）&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで、キャリアの相談をしにくるぐらいに悩んでいる人には、Will, Can, Must で言うと、&lt;strong&gt;Must から考え始める&lt;/strong&gt;ことをお勧めしています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;というのも、Will, Can, Must の3つの変数の中で、社会的な Must は自分の意思で最も動かしづらいものだからです。Can は色々と学ぶことで範囲を増やすことも可能、Will は自分の意思次第でそこそこ変化可能、という特徴を考えたとき、最も変化させづらい Must に最初にピンを立てて始めた方が、後々変数を調整しやすい、という実利的な面が一つです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;逆に Will を決めてから始めると、Must との調整が難しい場合も多く、たとえばやりたいことを見つけたとしても、自分のやりたいことで思ったよりも十分に収入を得られないということもあります。それに今の自分ができること (Can) から考えると、成長を加味できず、思ったよりも広がらないという弱点もあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なので、もしやりたいことが見つかっていないのであれば、&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;自分の取り組む社会的な Must を緩やかに決めた上で&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;今の自分の Can (できること) を考えながら、自分の Can の範囲を増やしていくことを考えつつ、&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;最後に自分の Will を問う&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;といった順番が良いのかなと思っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://img.takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/20240630173127.webp&quot; alt=&quot;&quot; width=&quot;600&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、そうした話をしたときも、「じゃあどこから始めれば良いのか」ということも質問されます。そこで「自分がやるべきこと (Must) はどうやって決めれば良いのか」について、今の私なりの考えを書いておきます。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/#3%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%81%8B%E3%82%89%E5%80%8B%E4%BA%BA%E3%82%92%E6%8C%9F%E3%81%BF%E6%92%83%E3%81%A1%E3%81%99%E3%82%8B&quot;&gt;3つのレイヤーから個人を挟み撃ちする&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/#%E3%81%84%E3%81%8F%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88&quot;&gt;いくつかのポイント&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/#%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81&quot;&gt;まとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h2 id=&quot;3つのレイヤーから個人を挟み撃ちする&quot;&gt;&lt;strong&gt;3&lt;/strong&gt;&lt;strong&gt;つのレイヤーから個人を挟み撃ちする&lt;/strong&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;やるべきことを決めていくには、3つのレイヤーを意識すると良いのではないでしょうか。その 3 つのレイヤーは以下の通りです。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;社会レイヤー&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;コミュニティレイヤー&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;作業レイヤー&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;それぞれのレイヤーでMust, Can, Will を考えながら検討し、「個人」というものを挟み撃ちしていくイメージです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ポイントは、&lt;strong&gt;なるべく「個人」を直接考えることを避けて、関係性の中から個人を浮かび上がらせる&lt;/strong&gt;ことなのかなと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;① 社会のレイヤー&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;社会という抽象度の高いレイヤーで Must ➡ Can ➡ Will の順で考えていきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まずは Must ですが、貧困、格差、気候変動、健康など、社会には様々なやるべきことがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このあたりはメディアで言われていることもよくある「やるべきこと」です。まずはここから考えた方が、長いあいだ取り組める領域になるように思います。（加えるなら、なるべく社会的要請が長い課題に取り組んだ方が良いと思います。）&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、&lt;strong&gt;もう一段か二段抽象度の低い、具体性的な社会課題を考えた方が良い&lt;/strong&gt;でしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たとえば気候変動は大きな社会的課題です。ただ、気候変動対策そのものに取り組もうとすると、何から始めれば良いのかが分からなくなってしまいます。そんなときに、たとえば「気候変動の中でも特に技術的解決策、その中でも特にスタートアップ」と少しだけ具体化していけば、少しずつ社会や自分のできること（Can）や、やりたいこと（Will）が見えてきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうした具体化していく中で、自分のCanとWillを問いつつ、自分の中のMustの領域を緩やかに決めていきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうして緩やかに決めたら、「他の誰でもない&quot;この&quot;自分がなぜやるべきか」という話になります。そこで個人の問題にはせず、いったんコミュニティという層を重ねてみます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;② コミュニティのレイヤー&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;社会と個人をつなぐ中間層であるコミュニティでのMust ➡ Can ➡ Will を問うのも重要のように思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;社会は手触り感があまりないことも多いですが、コミュニティは手触り感があります。それに自分生み出した成果への評価は、社会全体からも受けられますが、日々の評価という観点では、所属しているコミュニティにいる人たちからの評価のほうが多いでしょう。コミュニティで自分自身の価値が認められないと、なかなかモチベーションも続きません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なので、自分の属するコミュニティや、これから属したいコミュニティの中でやるべきだと言われていること、そしてその中で自分ができることを探していくことで、徐々に自分のやるべきことが定まってくるのではないかと思います。つまりコミュニティというレイヤーで Must ➡ Can ➡ Will の順で探索していきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;特に、&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;社会的にやるべきだと言われている&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;周りではほとんど誰もやっていない&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;自分がたまたまそれができる場所にいる&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;というのは大きな機会となります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「世界で誰もやっていないこと」はほとんどありませんが、「コミュニティの中で誰もやっていないこと」はたくさんあります。世界で一番マーケティングに詳しい人にはなれませんが、会社の中やチームの中で一番詳しい人にはなれるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうしたコミュニティ単位であれば空白地帯はいくらでもありますし、貢献できることはたくさんあります。そうしてコミュニティの中で貢献していく中で、難しい仕事を任されるようになり、Can が徐々に増えていきます。そうして取り組む中で、これまで自分の知らなかった領域などを知って行く中で、次第に自分のWillも定まってきて、「これは自分がやるべきだ」という軸が定まってくるのではないかなと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;③作業のレイヤー&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;コミュニティから個人へ…と行きたいところですが、個人という単位ではなく、より具体的な作業を想像した方が良いのでは、と思います。たとえば、&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;それほど嫌というわけではない（面倒くさいとは思うけれど）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;向いていないと思うが、絶対やれないという&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;やれる余裕がある&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;自分ならできるかもしれない&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;といった条件です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「やりたいことをやる」のではなく、「やりたくないことを避ける」のでもなく、&lt;strong&gt;「やってもいいかな」ということをやる&lt;/strong&gt;、ぐらいで作業レイヤーは考えても良いのではないかと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「やりたくないことを避ける」とすると、事務作業などは誰もが避けることになりますが、それを避けていては選択肢が限られます。「絶対にやりたくない」「他人と比べても圧倒的に向いていない」ことは避けた方がよいと思いますが、「面倒だと思うがやれないわけではない」「他人と比べても同程度にはできる」ものは緩やかに選択肢の中に含んでおいても良いのでは、と思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;3&lt;/strong&gt;&lt;strong&gt;つのレイヤーで個人を挟み撃ちする&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;図にするとこんな感じで、社会というトップダウンと、作業というボトムアップから挟み撃ちしていきながら、それぞれのレイヤーで Must➡Can➡Will の順で絞り込みつつ、自分のやるべきことを探すと良いのかなと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、あくまで仮置きのつもりで緩く持ちながら進めていけば良いとも思っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://img.takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/20240630160828.webp&quot; alt=&quot;&quot; width=&quot;600&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;いくつかのポイント&quot;&gt;いくつかのポイント&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここからは上記の考え方を補足するための内容です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;(A) 個人を直接問わず、分人を経由する&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;個人としてのWillなどを考えるとはまってしまいがちな理由は、&lt;strong&gt;そもそも個人というものが曖昧で一貫しておらず、個人を考えるだけで完結はしない&lt;/strong&gt;から、ということではないかと思っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;https://dividualism.k-hirano.com/&quot;&gt;分人という概念&lt;/a&gt;を平野啓一郎氏が提唱しています。「中心にある1個の本当の自分」というものを措定せず、複数の自分から個人というものが構成されているという考え方です。置かれた環境や人との関係性の中で、それぞれの場面で異なる自分がいると考えれば、自分個人を独立して問うことの難しさが分かるかと思います。&lt;/p&gt;
&lt;div class=&quot;embed&quot; data-embed=&quot;youtube&quot;&gt;&lt;p class=&quot;embed-link&quot;&gt;&lt;a href=&quot;https://youtu.be/KAZywRmbzQE&quot;&gt;『私とは何か──「個人」から「分人」へ』公式ムービー｜7分で「分人主義」を理解する【小説家・平野啓一郎】&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;そして分人は、社会やコミュニティの関係性の中だけではなく、作業や人工物との関係性の中からも生まれてきます。上記の動画の中でも「好きな場所や好きな音楽、好きな本を通じても発生する」と触れられているようにです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本当の自分という一つの中心の個人を措定するのではなく、個人は複数の人格やその場その場の意思からなる総体して捉え、個人の意思 (will) を問う代わりに、個人というものをもう少し関係性の中に位置づけていくこと、つまり&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;社会的関係の中の自分を意識すること（トップダウン）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;人工物や作業の中の自分を意識すること（ボトムアップ）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;の2つから自分の中の分人をあぶり出し、挟み撃ちしていくことのほうが実用的ではないかと思っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、「統合」と書いていますが、別に統合せずとも良く、自分の好きな分人が多く表出するような機会を選ぶ、という考え方でも良いと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://img.takaumada.com/blog/how-to-find-your-must/20240630170423.webp&quot; alt=&quot;&quot; width=&quot;600&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;(B) Will はネガティブチェックに使う&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Will が強い人もいれば、弱い人もいます。また、好きな食べ物は言えないけれど、嫌いな食べ物は言える、という人もいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;強い好きがある人やそれを表明しやすい人は、たぶんそのWillに従えば良いでしょう。ただ迷う人は大抵Willが弱かったり、好きという気持ちが薄い人なのかなと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういう場合、自分の強いWillを無理に探そうとせず、それぞれのレイヤーでネガティブチェックぐらいでWillを使っても良いのではないかと思います。つまり「絶対にやりたいくないことを避ける」という使い方です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういうWillの使い方の方がむしろ選択肢は増えますし、「自分が大好きと思えないことしかできない」という人よりも、Will が弱い人のほうが実はいろんなことが試せるかもしれない、とポジティブに捉えても良いのではと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;(C) 緩やかに決めながら探索する&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一目惚れ相手を探すかのように「やりたいこと」との衝撃的な出会いを果たすのはなかなか難しいでしょうし、勘違いであることも多いです。自分の過去から原体験を探すことのなどのように過去を探してばかりでは新しい出会いや挑戦もありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから仮止めするつもりで決めて、少し深く関わってみる、そうした中で興味関心を育てていったり、腹落ち感を醸成したりするのが良いのではないでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最初からばっちりと決めようとすると、どうしても二の足を踏んでしまうのが人の性というものです。特に若いうちは「後で変えてもいいや」と緩く持っていくのも大事だろうと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;(D) 誰かに聞く&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もし社会としてやるべきことは分かったけれど、それをより具体化するための切り口や、小分けにした中でホットな領域が見えなければ、大人などに聞いてみたり、本を読んでみるのも良いでしょう。自分だけで考えてもそこは答えが出ませんし、若いときに見えている社会の範囲はかなり狭いので、誰かの知見を生かした方が早いように思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;社会を広く見渡している人が、「誰かがやるべきなんだけど、自分は（忙しくて・向いてなくて）できないんだよね」ということが、自分ならちょっとできそうなら、そういうところから「やるべきかもしれないこと」を見つけてやってみて、できそうなら徐々に「やるべきこと」に格上げしていったり、合わなかったら別のことを試してみたりする方が良いのかなと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、分人が関係性の中で生まれてくるように、個人は関係性の中にいて、その「誰か」との関係性も「あなた」を構成する一つの要素だと考えると、誰かに聞くこともあなただからできることです。そしてそうした関係性の場にいることを選んだのも「あなた」です。その関係性をうまく使わない手はありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうして誰かに聞くことで、自分の属するコミュニティの中でやるべきことも見えてきたりもします。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうしたヒントを元に、徐々に今の自分のやるべきことを見つけていけば良いのではないでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;まとめ&quot;&gt;&lt;strong&gt;まとめ&lt;/strong&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;社会や作業などのそれぞれのレイヤーで Must ➡ Can ➡ Will の順で問いつつ、周りうまく使っていながら、社会的な要請の強い領域で何かに少し深く関与してみること、そうした中で自分のできることを増やしていきながら、自分のやりたいことを見つけていくこと。そうした活動を仮説検証のように繰り返してく中で、少しずつ先に進みつつ、自分のやるべきことややりたいことも見えてくるのではないか、という話でした。&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>馬田 隆明</dc:creator><category>キャリア</category></item><item><title>機会からはじめよ</title><link>https://takaumada.com/blog/opportunity-driven/</link><guid isPermaLink="true">https://takaumada.com/blog/opportunity-driven/</guid><description>ハイグロース・スタートアップを目指す起業家や、大企業の新規事業の人たちの多くに共通する、新事業の立ち上げがうまくいかない原因の一つは、「自分のやりたいこと」を重視しすぎてしまうことだと感じています。特に大企業のボトムアップ型の新規事業におい…</description><pubDate>Fri, 03 May 2024 07:07:24 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://img.takaumada.com/blog/opportunity-driven/20240503162606.webp&quot; alt=&quot;&quot; width=&quot;600&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ハイグロース・スタートアップを目指す起業家や、大企業の新規事業の人たちの多くに共通する、新事業の立ち上げがうまくいかない原因の一つは、&lt;strong&gt;「自分のやりたいこと」を重視しすぎてしまうこと&lt;/strong&gt;だと感じています。特に大企業のボトムアップ型の新規事業において、これは顕著な傾向として見られるように思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、自分のやりたいことを貫いて、誇りある小さな事業を営み、そこそこの利益を出すのは素晴らしいことだと思います。一方で、ハイグロース・スタートアップや大企業における新規事業の場合は、「将来的には数百億円の売上に到達する」という周りからの期待と前提があります。そうした中で、「自分のやりたいこと」を貫き通してしまうと、周りからの期待や前提との整合性が取れず、当人も周りも疲弊する、というパターンをしばしば見てきましたし、大企業の新規事業の取り組みが「不満のガス抜き」だと言われていることも何度も聞きました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この十数年、時代の流れとして、起業や新規事業においても「やりたいこと」や「好きなこと」が重視されていたように感じています。一時のIT領域ではそれが有効だった時期もあったとは思うものの、それは一時的なものだったように思います。事業をするのであれば、やはり事業機会を見定めることが大切です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そしてもし辿り着きたいゴールがあるのであれば、あるべき思考のプロセスは、基本的にはゴールから逆算することではないかと思います。事業で言えば、&lt;strong&gt;良い事業機会を考えるところから始めて、その中で自分のやりたいことややれることを探索する&lt;/strong&gt;、という順序です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もし自分がやりたいことを優先したいのであれば、それを優先できる手段を考えればよく、もし新しい事業を作りたいのであれば、事業機会、ひいては市場の機会を見定めるのが大事だ、ということです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;自分にできること以外も探索する&quot;&gt;自分にできること以外も探索する&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;また、「やりたいこと (will)」を重視しすぎる以外のもう一つよくある失敗のパターンとして、&lt;strong&gt;「自分のできること&lt;/strong&gt; &lt;strong&gt;(can)&lt;/strong&gt;&lt;strong&gt;」だけから始めてしまうこと&lt;/strong&gt;があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「自分にできること」を中心に物事を考えてしまうと、探索の範囲が自然と狭まってしまいます。たとえて言うなら、「&lt;a href=&quot;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%97%E7%81%AF%E3%81%AE%E4%B8%8B%E3%81%A7%E9%8D%B5%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%99&quot;&gt;街灯の下で鍵を探す&lt;/a&gt;」ようなものです。しかし、どんなに暗くて見えづらい領域でも、大きな機会が見つかりそうなところで探し物をしないと、大きな機会にはたどり着けません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここでもやはり、いかに機会から始めるか、という視点が必要ではないかと思っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大きな機会を見つけるために、何度もピボットをしている起業家もいます。それ自体は自分自身の「やりたいこと」に拘泥せず、積極的に機会を見つけようとする柔軟な態度だと思いますが、自分にできることや見えていることの範囲内で探し続けている人は、なかなか良い機会を見つけられていないという印象があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方で、自分がそこまで知らなくても、大きな機会がありそうなところで探してみる人たちがいます。自分だけでは掴めそうではない機会がある場所だったとしても、やり方を工夫して近づいてみたり、誰かの力を借りてその機会をものにする。そんな探索方法を採用している人のほうが、大きな機会を早く探り当てています。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;キャリアも機会から始める&quot;&gt;キャリアも機会から始める&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまでは事業の話でした。同様に、キャリアなどの場合も、機会から考えたほうが良いのではないかと思うときがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ビジネスパーソンの場合、ある程度ビジネスができる人（ビジネスとの相性の良い能力を持つ人）であれば、元来の資質や能力の差でキャリアや能力の差がつくというよりは、機会に恵まれたかどうかでキャリアや能力の差がつくように感じています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いわば、&lt;strong&gt;機会が私たちを育ててくれる&lt;/strong&gt;ということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんな中で「やりたいこと」を重視すると、どうしても過去の経験や自分の想像の中で、取りうる機会の選択肢が留まってしまいます。しかしより外の機会に目を向ければ、自分では想像していなかった機会に出会えます。そうした機会にオープンであるかどうか、そしてそうした機会に巡り合える場にいたかどうかが、その後の成長を大きく左右するということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、もし成長したいのであれば、機会が得られる場に身を置けるかどうかが大事であるように思います&lt;sup&gt;&lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/opportunity-driven/#user-content-fn-1&quot; id=&quot;user-content-fnref-1&quot; data-footnote-ref=&quot;&quot; aria-describedby=&quot;footnote-label&quot;&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しばしば言われることとしては、ビジネスパーソンの場合、&lt;strong&gt;成長する市場や会社に身を置く&lt;/strong&gt;ことの重要さが説かれます。機会はどうしても目立つ人や上の人に回ってきますが、市場や会社が成長していると、上の人たちが機会の全てを受け止めきることができません。そうすると、溢れた機会が下に回ってきます。成長している市場では、自分の身の丈以上の機会が振ってきやすくなるということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう一つは、&lt;strong&gt;比較的混んでいないところや、今はまだ人気のないところを狙うこと&lt;/strong&gt;です。どんなに市場や会社全体が成長していても、優秀な人がたくさんいるところで勝つのは大変です。優秀であることを証明しなければなりませんし、一度証明した後も走り続けなければなりません。そうした戦いに勝ち続けるのも一つの方法でしょうが、なかなか大変なことでもあると思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」とはよく言いますが、自分で機会を作り出すのは難しいことです。特にキャリアの最初はそうでしょう。であれば、&lt;strong&gt;機会が溢れてきそうなところに身を置く&lt;/strong&gt;、という意識が必要なのかなと思います。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;大きな機会があるところにいる&quot;&gt;大きな機会があるところにいる&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;機会にも様々な種類と、様々なサイズがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;機会は金銭だけで測られるものでもありませんし、社会的インパクトなどで測ることもあるでしょう。それぞれ重要です。ただ、もし成長したいのであれば、種類だけではなく、「大きな機会かどうか」をきちんと考えるべきでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;生きていると、突発的な機会が現れることがあります。それに機敏に対応するのも一つの方法ですが、多くの突発的な機会はバブルのように消えてしまうことがほとんどです。機会が出てきたときには「その機会は大きいか、長続きするか」をきちんと考える必要があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;えてして「大きな機会」というのは人類規模や国家規模の課題の周りにあり、「人類としてやるべきこと」「国としてやるべきこと」として現れてきます。そうした課題は大きすぎるように感じてしまうでしょう。しかし周りの人も同じです。多くの人が怖気づいてしまいます。だから競争相手もさほどいません。そして機会自体も大きいので、少数の人に多くの機会が回ってきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際、Climate Tech 等のスタートアップのイベントなどの登壇者が「いつものメンバー」になってしまいがちなのは、そうした大きな機会に取り組む人が少ないからだろうと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;起業をして社長になることも、優秀な学生の間では今やキャリア上でも機会を掴む一つの方法と認知されてきているように思いますが、「学生でできる範囲の起業」になりがちでその結果混雑してしまいがちです。そして「短い期間で儲けたい」と考える人も大勢いてさらに混雑します。その結果、優秀な若手社長同士がしのぎを削って戦いを勝ち抜く、という混戦状態になっているように見えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方で、大きな課題に挑む人はいまだ少なく、また自分の能力を超えて挑戦する人も少ない状況です。そうした機会の大きさや混雑具合を考慮に入れると、やはり大きな課題に挑戦することが、自分自身が得られる機会の最大化にもつながるのではないでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;まとめ&quot;&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;環境が人を作ると言いますが、人の成長という観点では、&lt;strong&gt;自分が身を置いた環境によってもたらされる機会によって人が作られる&lt;/strong&gt;、という面が大きいように思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、あまりにも軸がなく、機会を見つけては飛び移っているようだと日和見主義的であるとか機会主義的であるとも言われます。 2, 3 年ごとに違う流行りものに飛び移っている人も、良い機会を見つけることは難しいでしょう。とはいえ機会を軽視するのも違うとも思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、まずは「大きな機会」や「長く付き合える機会」を考えるところから始めてみて、そのうえで「できること」と「やりたいこと」を探すという順序で考えてみることを、成長欲の高い優秀な人にはお勧めしたいと思っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際、そうした挑戦をする優秀な人が増えれば、社会の様々な課題も解決されやすくなるのではないかと期待しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;※ 画像は『イシューからはじめよ』の表紙を意識しました。&lt;/p&gt;
&lt;section data-footnotes=&quot;&quot; class=&quot;footnotes&quot;&gt;&lt;h2 class=&quot;sr-only&quot; id=&quot;footnote-label&quot;&gt;脚注&lt;/h2&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id=&quot;user-content-fn-1&quot;&gt;
&lt;p&gt;だからこそ、ジェンダーなどで機会に差がある状況は解決したほうが良い、ということでもあります。 &lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/opportunity-driven/#user-content-fnref-1&quot; data-footnote-backref=&quot;&quot; aria-label=&quot;本文の参照 1 へ戻る&quot; class=&quot;data-footnote-backref&quot;&gt;↩&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/section&gt;</content:encoded><dc:creator>馬田 隆明</dc:creator><category>キャリア</category></item><item><title>アイデンティティを緩く保つ</title><link>https://takaumada.com/blog/plural-identities-loosely-held/</link><guid isPermaLink="true">https://takaumada.com/blog/plural-identities-loosely-held/</guid><description>「文系で技術がありません。どう起業すればよいでしょうか」というのは学生から頻出する質問です。その質問に対する答えにはいろいろありますが（たとえばチームを組めばよいなど）、一方で「そこまで自分を規定しなくとも良いのでは…」とも思います。 文系…</description><pubDate>Tue, 30 Apr 2024 10:18:17 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://img.takaumada.com/blog/plural-identities-loosely-held/20240430191123.webp&quot; alt=&quot;&quot; width=&quot;600&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「&lt;strong&gt;文系で技術がありません。どう起業すればよいでしょうか&lt;/strong&gt;」というのは学生から頻出する質問です。その質問に対する答えにはいろいろありますが（たとえばチームを組めばよいなど）、一方で「そこまで自分を規定しなくとも良いのでは…」とも思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;文系であっても技術の勉強をしてはいけないというわけではないですし、技術は学べば身に付きます。高校生や大学生であれば、専門の差というのはたかだか数千時間の差でしかありません。さらに&lt;a href=&quot;https://www.nature.com/articles/s41598-020-60661-8&quot;&gt;プログラミングに関して言えば&lt;/a&gt;、数的能力よりも、言語適正のほうが重要だという示唆もあり、言語は一般的には「文系」と呼ばれる人の方が得意とする領域です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同様に「自分はエンジニアだから経営は分からない」と、経営者になるという選択肢を最初から考えない学生も一定数います。でも、エンジニアからスタートして優れた経営者になった人は何人もいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;スキルに関して言えば、誰もがはじめは初心者で、そこから徐々に育てていくものです。専門性だって、誰もがゼロからスタートしています。今ではギターで有名な人も、最初は初心者でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私の支援する Climate Tech 領域の起業家の多くも、その領域の専門性を持っていた人ばかりではありません。やろうと決めてから、その領域を学び始めた人のほうが多いぐらいです。「自分には専門性がないから」と諦めてしまったら、大きな機会を逃してしまっていたでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、人には向き不向きがあります。年を取れば、確かに選択肢も狭まるでしょう。それでも選択肢がゼロになるわけではなく、たくさんの可能性があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかしそんなとき、「自分はエンジニアだから」「文系だから」「自分は〇〇だから」と自分を規定しすぎたり、過剰にラベル付けしてしまって、行動しない理由にしてしまうと、自分の未来の可能性を閉ざしてしまいます。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;アイデンティティを緩く保つ&quot;&gt;アイデンティティを緩く保つ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;日常の言葉で、自己認識のことをアイデンティティと呼ぶことがあります。アイデンティティを確立できないのは苦しさへとつながってしまいますが、一方でアイデンティティを強く持ちすぎても良くはない、ということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうした意味でも、私たちは「&lt;strong&gt;アイデンティティを緩く保つ&lt;/strong&gt;」と思っておくぐらいのほうが良いのではないかと思います。&lt;sup&gt;&lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/plural-identities-loosely-held/#user-content-fn-1&quot; id=&quot;user-content-fnref-1&quot; data-footnote-ref=&quot;&quot; aria-describedby=&quot;footnote-label&quot;&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、自分が変わることや変われることを前提に、アイデンティティを保っておくということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際、人は結構変わっていくものです。10年前の自分と今の自分は、同じところもあれば、ずいぶんと違うようになったと感じる人も多いのではないでしょうか。それぐらい、人は変わっていくものですし、変われるように思います。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;複数のアイデンティティを緩く持つ&quot;&gt;複数のアイデンティティを緩く持つ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;もしそうした緩く保つことが苦手なのであれば、複数のアイデンティティを持つことを意識することも一つの手のように思います。分人やプルーラル (&lt;a href=&quot;https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10653052/&quot;&gt;self-plurarism&lt;/a&gt;) という言葉を使っても良いかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人は複数のアイデンティティを持つことができますし、むしろ一つのアイデンティティしか持てなければ、そのアイデンティティが揺らいだときに強い不安が引き起ってしまいます&lt;sup&gt;&lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/plural-identities-loosely-held/#user-content-fn-2&quot; id=&quot;user-content-fnref-2&quot; data-footnote-ref=&quot;&quot; aria-describedby=&quot;footnote-label&quot;&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「&lt;a href=&quot;https://www.univcoop.or.jp/parents/kyosai/parents_guide01.html&quot;&gt;自立とは依存先を増やすこと&lt;/a&gt;」だという熊谷先生の言葉は有名ですが、アイデンティティも同じく、複数のアイデンティティを持つことが自分自身を安定させる方法ではないかと思います。であれば、これからでも良いので複数のアイデンティティを持とうとすること、自分自身を規定せずに、未来の可能性に開いておくことが大事なのではないでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;まとめ&quot;&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;アイデンティティは生得的なものではないし、これから自分で見つけていくことも、作っていくことできます。冒頭の「文系である」という自己規定もまた、生得的なものではなく、これまで育ててて来た一つのアイデンティティでしかありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうした意味でも、自分自身を過度に規定しないこと、そしてたくさんのアイデンティティを持とうとすることが、自分自身を未来に開かれた状態に置くための一つの考え方ではないかと思います。&lt;/p&gt;
&lt;section data-footnotes=&quot;&quot; class=&quot;footnotes&quot;&gt;&lt;h2 class=&quot;sr-only&quot; id=&quot;footnote-label&quot;&gt;脚注&lt;/h2&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id=&quot;user-content-fn-1&quot;&gt;
&lt;p&gt;Paul Graham のエッセイにも、&lt;a href=&quot;http://blog.livedoor.jp/lionfan/archives/52682044.html&quot;&gt;アイデンティティは控えめに&lt;/a&gt;、というものがあります。 &lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/plural-identities-loosely-held/#user-content-fnref-1&quot; data-footnote-backref=&quot;&quot; aria-label=&quot;本文の参照 1 へ戻る&quot; class=&quot;data-footnote-backref&quot;&gt;↩&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id=&quot;user-content-fn-2&quot;&gt;
&lt;p&gt;このあたりは『&lt;a href=&quot;https://www.amazon.co.jp/dp/4480099263&quot;&gt;アイデンティティが人を殺す&lt;/a&gt;』などの議論もあります。 &lt;a href=&quot;https://takaumada.com/blog/plural-identities-loosely-held/#user-content-fnref-2&quot; data-footnote-backref=&quot;&quot; aria-label=&quot;本文の参照 2 へ戻る&quot; class=&quot;data-footnote-backref&quot;&gt;↩&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/section&gt;</content:encoded><dc:creator>馬田 隆明</dc:creator><category>キャリア</category></item><item><title>「やりたいこと」を探すよりも「やるべきこと」に目を向けてみる</title><link>https://takaumada.com/blog/what-you-want-to-do/</link><guid isPermaLink="true">https://takaumada.com/blog/what-you-want-to-do/</guid><description>学生の方から「やりたいことがない」「行動を起こせるほど興味があるものがない」という質問のような相談が出てくることがあります。 そうしたとき、最近は「やりたいことよりも、むしろやるべきことを考えてみてはどうでしょう」「何かできるところから始め…</description><pubDate>Mon, 29 Apr 2024 01:00:24 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://img.takaumada.com/blog/what-you-want-to-do/20240505120552.webp&quot; alt=&quot;&quot; width=&quot;600&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;学生の方から「やりたいことがない」「行動を起こせるほど興味があるものがない」という質問のような相談が出てくることがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうしたとき、最近は「やりたいことよりも、むしろやるべきことを考えてみてはどうでしょう」「何かできるところから始めてみてはどうでしょうか」「自分の内面の中から探すのではなく、外に目を向けてみては」と伝えるときがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その背景を少しだけ説明します。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;答えはだいたい外にある&quot;&gt;答えはだいたい外にある&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;スタートアップ向けの訓示の一つに、&lt;a href=&quot;https://steveblank.com/2010/03/11/teaching-entrepreneurship-%E2%80%93-by-getting-out-of-the-building/&quot;&gt;Get out of the building という言葉&lt;/a&gt;があります。建物の中でうんうんと考えていないで、ビルの外に出て顧客に会いに行け、という意味です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;頭だけで考えたビジネス仮説の多くは机上の空論であり、たいてい間違っています。だからビルの外に出て、顧客と話して検証したり、現場からより良い洞察が得ることが大事、というわけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同様に、&lt;strong&gt;自分のやりたいことを考えるときにも、&lt;/strong&gt;&lt;strong&gt;Get out of the building&lt;/strong&gt; &lt;strong&gt;をしたほうが良いのでは&lt;/strong&gt;、と思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「やりたいことはなんだろう」と考えるのは、自分の内面や過去の中から探すことです。ただ、自分の中や過去にあるものは限られています。候補や在庫が十分にない中で探しものをしても見つからないのは当然です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;若ければ若いほど未体験のことのほうがずっと多いと考えると、いろいろな経験をするために行動をする、いわばビルの外に出るほうが見つかりやすいように思います（それをできる余裕がある人であればですが）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、幸せの青い鳥が外にあるとは限りませんし、仮説もなく探し続けても見つかりづらいでしょう。探索もいつかはやめて、何かを選ばなければなりません。それでも20代ぐらいであれば、自分の内側ではなく、外を探すことのほうを優先したほうが良いのではとも思います。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;やりたいことを重視しすぎない&quot;&gt;「やりたいこと」を重視しすぎない&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;個人的には、自分のやることを決めようとするときに、&lt;strong&gt;「自分の興味関心」や「やりたいこと」が重視されすぎているのではないか&lt;/strong&gt;とも感じています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;興味関心や「やりたいこと」を選択や行動の根拠にすると、自分の中や過去にあるものから選ぶことになります。でもそれは限られた選択肢の中から選ぶことでもあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それに、これらを重視するような風潮は、「自分には興味関心ややりたいことがないから何も始められない」と迷う人を出してしまいます。自分の中に理由を探しても、なかなか見つからない場合もあるのに、です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうであれば、興味関心が多少ある程度で構わないので、今の自分ができることや、少し頑張ればできることをやってみること、あるいは「&lt;strong&gt;自分が誰かに貢献できること&lt;/strong&gt;」や「&lt;strong&gt;誰かがやるべきことの中で、自分でできるかもしれないこと&lt;/strong&gt;」を考えたほうがいろいろなヒントが得られるのではないでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、自分自身の理由を探すためにも Get out of the building してみる、言い換えれば Get out of myself してみる、ということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうした外の機会に目を向けてみれば、自分では思いもしなかった可能性を見つけられるかもしれません。むしろそうしなければ、可能性や選択肢は自分の想像力の範囲内だけに留まってしまいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;個人的な体験としても、多くの面白い仕事は、そうした外からの引力に乗っからせてもらった結果出会った、想定外のものから生まれているように思います。たとえば学生の頃には政策などには全く興味がなかったのに、今では色々と調べるようになっています。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&quot;やりたいことよりもやるべきこと&quot;&gt;「やりたいこと」よりも「やるべきこと」&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;答えを自分の内面に探すのではなく、外に注意を向けてみること、つまり「答えはだいたい外にあるのではないか」と考えてみることは、一部の人の助けになるのではないかと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん全員が「やりたいこと」よりも「貢献できること」や「やるべきこと」を重視するべきだとは思いませんし、それで納得できる人も少ないかもしれませんが、そうした話を聞いて動き出せる人は一定数いるはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;振り返ってみれば、私の周りの起業家の方も、「自分のやりたいこと」よりも「やるべきこと」を重視してアイデアを選んだり、領域を決めている人が最近増えているような印象もあります。たとえば気候変動や交通などの社会課題に取り組む人たちなどです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういう人たちは、個人としてやりたいという動機も要素として含まれているのでしょうが、むしろ「これはやるべきだ」という理由のほうが大きいように思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうした流れを見ていても、「やりたいこと」をそこまで重視せずに、外部をより重視して「やるべきことをやる」というやり方も是非一つの選択肢として考えてほしいなと思います。&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>馬田 隆明</dc:creator><category>キャリア</category></item></channel></rss>