2018 年の EU でのオープンイノベーションレポート
この記事は 2018年12月6日 に Medium で公開したものです。
2018 年 11 月にリリースされた、Nesta による EU のオープンイノベーションレポートが面白かったので共有しておきます。
36社 (企業年齢の中央値が37歳、6社は100歳以上) に対してアンケートを取った結果、各企業が実施しているスタートアップとのオープンイノベーションの取り組み履歴は以下の通りだそうでした。
- Exposure は 97% (コンテストやスタートアップ向けイベント等)
- Trend Spotting は 44% (シリコンバレーやイスラエルでの分室)
- アクセラレーターは 69%
- 購買と共同開発は 81%
- 投資は 78% (平均すると年間 5 件の投資)
- M&A が 28%

https://www.nesta.org.uk/documents/1033/02_MTBNESTA-OpenInnovationInEurope_A0ayJYd.pdf
投資の部分では、CVC での投資が徐々に下がってきており、直接投資が好まれてきている (p. 34) という指摘 や、アクセラレータ実施企業のうち 48% は 3rd party も使っている(並行して自社でもやっていることも多々)といった部分は興味深かったです。
また新しい動きとして挙げられていた、
- 企業の特定の課題を解く形のコンテストである Challenge Prizes
- Customer Immersion という、スタートアップをユーザーと結び付けて、スタートアップがフィードバックやインサイトを得てもらう仕組み (MVP 構築の役にも立ち始めているそうです)
- Intrapreneurship がオープンイノベーションのプロセスの一部として認識されて始めていて、社内からアイデアを募るようなものだけではなく、スタートアップのオンボーディングや外部のスタートアップからアドバイスを貰って新しいアイデアを生み出す仕組みとなりつつある
などは、私個人のこれからの活動に関係してくる部分もあったので気になりました。このあたりの新しいトレンドについては、別の記事でも補足されています。
その他、記事ではレポート以外にも興味深い指摘がされています。
- 「スタートアップを探す」こと自体は以前よりも問題じゃなくなってきている
- オープンイノベーションの最も大きなバリアは社内だという認識がある
- 官公庁との協働が必要
- 中国の CVC のインパクト
Reflections on the 2018 'Corporate Startup Stars'nesta.org.uk
ご興味のある方はぜひ読んでみて下さい。